考えたこと2

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新書がない
新聞に出ていた筒井康隆の新書「老人の美学」を買おうと思って、本屋に行った。
新潮新書の新刊。
筒井康隆も、もう85歳。
「笑うな」「東海道戦争」などを書いていた若い頃が懐かしい。

「青年、中年からやがて老年へ。人生百年時代にあっても、「老い」は誰にとっても最初にして最後の道行きなのだ。自分の居場所を見定めながら、社会の中でどう自らを律すればいいのか。周囲との付き合い方から、孤独との向き合い方、いつか訪れる最期を意識しての心の構えまで――85歳を迎えた巨匠・筒井康隆が書き下ろす、斬新にして痛快、リアルな知恵にあふれた最強の老年論!」

とアマゾンの書評に書いてあった。

今日読みたいと思って、本屋に行ったが、近所の未来屋書店には、驚くべきことに「新書」がない。
そんなアホな、と思って探し回ったが、「新書」が置いてある棚がないのだ。

仕方ないから、文庫の棚で、著者名「た行」のところを見て回った。
なんと、筒井康隆の本が一冊もない。
おお、ぼくがアマゾンのお世話になっている間に、「SF」のジャンルも、「新書」も、「筒井康隆」も存在しなくなっていた。
がっかりして、帰途についたのだが…。

本屋の中で、一番面積を締めているのはコミックだった。
以前からコミックはだんだんと増えていたが、店の奥の方は一面コミックだ。
さすがクールジャパン。

ライトノベルはコミックの棚の一部になっていた。
そういう分類になるのか。

新書もなければ、教養文庫もなく、ハウツー本はいろんなものが積まれていた。
お手軽な本が多い印象。
文庫の時代劇は増えていた。このジャンルは高齢化で売れる。

こないだの飲み会で、難しい本は65を過ぎたら読めなくなる、と言っていた。
そうなったら、時代劇小説となる。

ネットの影響か、雑誌も少なくなっていた。
まあ、大概の新製品の情報や、知りたいことはネット上にあるからなあ。

しかし、新書というのは一次資料にはならないことが多いが、ある項目について知りたい時にまず手に取るものだ。
そういうニーズもないのだろうか。

本屋の価値は、いろんな本の題名や著者が見られることだと思う。
何かを決めて探すのではなく、知りたいことの周辺を知ることができる、ということだ。
面白そうな本を見つけて、本や著者に出会うことができる。

ぼくもしばらくぶりに本を探しに行ったが、ちょっとショックだった。
新書がないとはなあ…。



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