考えたこと2

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B面
B面という言葉も死語だ。CDの世代には通じない。

大滝詠一が「A面で恋をして」という曲を書いたのが、1981年。
Wikipediaによると、その年にドイツでテストCDが製造され、1982年にはCDプレーヤーが発売された。
そして、その年からアナログレコードの販売額が減少に転じた。
奇しくも、大滝詠一はアナログレコードの最後の時期に「A面」という言葉を残したことになる。

A面、B面という言葉はレコードをひっくり返すのが前提の言葉。
ぼくはアナログのドーナツ盤を10枚ほどしか持っていないが、意外とB面の曲がよかったりすると、得をしたような気になった。

しかし、時代がCDになって、ひっくり返すことはなくなった。
今の若い人たちでも、A面、B面という言葉を知っていても、それが何に由来するのかわからない人も多い。
ドーナツ盤、と言ってもわからないだろう。

一方、8センチのシングルCDに従来のA/B面に相当する曲を入れる場合、B面の曲をC/W(Coupling with)というふうに書いてあるらしい。
これは、逆にぼくらの世代にとっては新語になる。
従来のB面は今はC/Wなのだ。
息子がこの曲はカップリング・ウィズだ、と言ったときに、意味がわからなかったことを思い出す。

こないだ大阪のソニーショップに行ったら、アナログレコードプレーヤーの新モデルが出ていた。
最近のネットワーク対応のアンプには、レコードの入力がないものも多い。
そういう機器でも聴けるように、ブルートゥース対応になっていた。
ペアリングして、無線で音を飛ばすという方式。
アナログレコードを聴くというより、その音楽をパソコンに取り込むということが主眼かもしれない。

そういう商品も、レコードを知っている世代が死に絶えたら、なくなるのだろう。
うちにもたくさんレコードがあって、捨てられない。
そういう人たちの断捨離のために、こういうプレーヤーが出ている。

今の、古いアーティストたちの昔のベスト盤のCDは、レコードを持っているけど、プレーヤーがなくて聞けないというような人たちが買っていると思う。
現にこないだぼくも山下達郎のCDを買った。

若い頃に聞いた曲は、忘れられないものだ。

今になって、吉田美奈子のバックコーラスの素晴らしさを知り、尾崎亜美の曲の良さを知り、昔聞いた洋楽のフォークやポップスの歌詞を思い出したりする。

年をとっても、こういう感性はなくしたくないと切に思う。



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