考えたこと2

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STAP騒動
理研でやっていた再現実験もようやく終わり、一連のSTAP細胞をめぐる騒動はほぼ終了したと思う。
結局、STAP細胞はなかったということだ。

どうしてこんな問題が起こったのか。
ぼくは10年間、大学で研究者という人種を見てきたが、その特性に原因の一端があるのではないかと思う。

ぼくが見た研究者という人種は、とにかく権威主義的かつ個人主義的だった。
採用の時には履歴書と研究業績をチェックするのだが、どこそこの大学で、どういう研究科(大学院のこと)を出て、カクカクシカジカの研究をしてこられたということであれば、それは書いてあるとおりに認める。
その人の研究というものに、興味を持つのが普通だと思うのだが、そんなことは思わない(ように見える)。
全員が全員、というわけではないが、どんな人であっても、研究者は一人前の研究者として認める傾向があった。
少々オカシイことがあっても、他人の研究には口を出さない。
とにかく、個人主義だった。

だから、大学院を出て、ハーバードで修行してきたというような人なら、文句なく、どんな変なことを言っても、そのままにしておくだろうと思う。

これはひとえに、他の研究者にいちゃもんをつけると、自分がしっぺ返しに会うのがイヤだ、ということから来ていると思う。
それが、組織で働いたことがない、研究者という人種なのだとぼくは理解した。

今回の理研の不始末は、一般企業の研究所などではまず起こらない。
間違っても、外部への発表する前に止まっているだろうと思う。
それがマトモな組織というものだ。

研究者というのは縛られるのを嫌う。
それは誰でも同じだが、金をもらってやっているのだから、文句をつけたり、内容を確認することは、普通の組織では当然のことでも、「親方日の丸」の理研というようなところでは当然ではなかったのだろう。

理研に必要なのは、組織の管理である。
それは研究者の仕事ではない。
研究者の仕事を評価し、監視し、外部に発表するかどうかという判断をするという、研究管理の仕事である。
そういうプロを入れないと、何度でも同じ問題は起こる。

研究者の持っている不要な権威主義を潰し、マトモな組織にするためには、エラくない普通の人が必要なのだろう。
そういう普通の人に対して、研究の内容を説明し、説得できないような研究者は去ればいいのだと思う。
そういう人はたいがい一流ではない。
要は、研究者による、研究者のための組織は日本では成り立たないと思ったほうがいい。

そうしないと第二、第三の理研や小保方さんが出てくるぞ。

だいぶ偏った見方だと思うが、ぼくはそう思う。


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