考えたこと2

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ステレオ
ステレオを買い換えたいと思う。
おそらく、これが最後だろうなあ。

この前買ったのが、もう30年前になる。
だいぶ前だ。
しかし、色々とネット上で調べてみたが、その頃とはだいぶ事情が違う。

30年前というと、日本の家電メーカーがまだ元気だった。
当時はビデオが出てきた頃だったので、AVアンプを買った。
ヤマハのAVアンプにパイオニアのレコードプレイヤー、ソニーのCDプレイヤーにした。
スピーカーはボーズの小さいもの。
置き場所がなかったから、ボーズになった。

今日は梅田のヨドバシに行ってみたが、やっぱりだいぶ様変わりしていた。

レコードプレイヤーはデノンのものくらいしか置いていない。
まあ、レコード自体がもうほとんど流通していないから、仕方ない。
アメリカではまた流行っているというが、量はしれているんだろう。

単体のアンプは日本の家電メーカーのブランドはほとんど消えた。
あるのはソニーとヤマハ、オンキョーあたり。
コンポはあるのだが、単体になると日本製は減る。
あるのはマランツ、ラックスマン、それと知らない海外ブランドだ。

スピーカーはもっと悲惨だ。ほとんど日本のブランドはない。
あるのはフォステクスくらいだった。
昔から有名なJBL、タンノイ、ボーズあたりは健在だったが、ヨーロッパのブランドが増えた。
B&W(イギリス)、ロジャーズ(イギリス)、エラック(ドイツ)、ダリ(デンマーク)というようなメーカーのスピーカーが大小取り混ぜて並んでいた。

視聴していた老人は、なんとペアで100万ほどのタンノイのスピーカーでクラシックを聞かせてもらっていた。あれ、買ったんだろうか。店員は走っていたが…。
素人のぼくが聞いても、繊細なバイオリンの弦の音がみずみずしく再生されていて、そこにいるような感じだった。さすがタンノイ。

さすがに大きなリスニングルームでもないと、そのクラスのスピーカーは置けない。
置いても音が出せないからもったいない。

ジャズやポップスなら、JBLというのがぼくらの頃の常識だが、確かにいい音していた。
友達の下宿で見た覚えのあるスピーカーがまだある。
品番は変わっているのかもしれないが…。

日本のスピーカーはAVコーナーに置いてあった。
ホームシアターのシステムとか、ジャンルとしては新しいものだ。
流行を追って売ろうという戦略だろうが、ちょっと情けない。
バータイプの横長のスピーカーがメイン。
確かに時代はAVだから、薄型テレビのところに置くスピーカーとしてはいいんだろうが…。

CDプレイヤーも単品のものは少ない。
このジャンルにお金を出して、単品でセットを揃えようというような客はほとんどいないからだろう。
実際、単品を買うくらいなら、ミニコンポを買うという気持ちもわかる。
ミニコンポの音も良くなった。

日本の家電メーカーは横並びでオーディオに取り組み、バブルが崩壊して横並びでやめたのだろう。
フォステクスやオンキョー、ティアック、ソニー、ヤマハなど、ごくごく少数のメーカーが残っている。
パナソニックのテクニクスは復活したというカタログは置いてあったが…。

しかし、その間もずっとヨーロッパやアメリカの専業メーカーはシコシコとスピーカーなどのアナログ機器を作っていたということだ。
アナログの機器は作るノウハウが大事だから、作り続けているところに簡単に勝てない。
それに、高級品だから、そもそもそんなに大きな市場があるわけでもない。
単品を集めてステレオセットを組むなどというのは、マニアックな客だけだから…。

結局日本の家電メーカーは、日立も、東芝も、三菱も、松下も、シャープも、みんな手を出して、そしてやめてしまった。
お金はあったのだから、頑張っておいたらよかったのに、あとかたもない。
残っているのは、アメリカやヨーロッパの専業メーカー。
しぶとく残っていた山水やパイオニアも潰れたり撤退したりした。

ソニーもいつ撤退するかわからない。
ヤマハは頑張ってほしいなあ。

単品オーディオの世界は難しい。

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