考えたこと2

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もし死ぬ前に何か一つするなら
こないだテレビを見ていたら、「もし、死ぬ前に何か一つするなら、BMW M5を運転すること」と言っていた。
それほど、このクルマはいいという比喩だろう。

しかし、もし死ぬ前に「何か一つ」するなら、という言葉には結構迷う。
ちょっと考えてしまった。

まず、死ぬ時がわかっているかという問題がある。
事故死などなら突然だから、今の時点で、死ぬまでに何か一つやりのこしていること、という感じになる。
そういうことなら、早くやったほうがよい。
BMW M5を運転したいという気もするが、それを是非ともやっておきたいかというと、そこまではクルマに思い入れはない。

神様が一つ願いを叶えてくれるというような条件もないとすると、一般的にやっておきたいことということになるなあ。
要は日常ではできないけど、できたらやっておきたいこと、というイメージ。
結局は、いつかはできると思うけど、まだ今はいいだろうと思っている事の中から選ぶことになるかな。
でも、何か「一つ」だからなあ。

そういえば、一つ思いつくのは、普段はやりたい思ってもやめておこうと思うことだ。
腹いっぱいおにぎりを食いたい。
一体あのコンビニおにぎりをいくつ食べることができるんだろうか。
これを1回もやらずに死ぬのはもったいない気がする。
この頃合いが難しい。
いつ実行するか。

しかし、死期がわかっていて、何か一つということになると話は変わる。
たとえば、ガンで余命半年と言われたらどうするだろうか。

エリザベス・キューブラー・ロスの「受容のプロセス」よると、人は5つの過程を経て死を受け入れる、ということになっている。

第1段階 否認と隔離 ショックのあまり、事態を受け入れる事が困難な時期
第2段階 怒り 「どうして自分がそんな目にあうのか?」と、心に強い怒りが込み上げる時期
第3段階 取り引き 事態を打開しようと必死になる時期
第4段階 抑うつ 事態が改善しない事を悟り、気持ちがひどく落ち込む時期
第5段階 受容 事態をついに受け入れる時期

やっぱり、第5段階の受容までいかないと、「何か一つ」やりたいことは決められないだろうなあ。

「最高の人生の見つけ方」という映画は、主人公の2人の男が金に任せて「やりたいことリスト」の片っ端からやっていくのだが、結局はそれにも飽きる日が来るというストーリーだった。

日常の中に「最高の人生」はある、ということが言いたかったのかもしれない。
たしかに、「誰かにありがとうという」とか「誰かと一緒に過ごす」とか「ずっと離れていて心残りだった人と会う」とか、そういうことが「何か一つ」になるのかもしれない。
そういえば、そういうドラマや映画は多いような気がする。
人間は関係の中で生きているから、やっぱり「最後の何か一つ」は関係の中に見つけるしかないんだろう。

映画ではそういう結末だった。

結局、その時が来ないとわからないのだ。

それまで保留にしておこう。

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