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2018.02.19 Monday
尊厳死・安楽死
高齢化社会が進んできて、「尊厳死」や「安楽死」が記事になるようになってきた。
尊厳死、安楽死の定義を書いている。 なかでも、尊厳死(積極的安楽死)の定義は、過去の裁判から以下の様なものらしい。 <積極的安楽死の4要件> 1 患者が耐えがたい肉体的苦痛に苦しんでいる。 2 死が避けられず、死期が迫っている。 3 肉体的苦痛を除去・緩和するための方法を尽くし、他に代替手段がない。 4 生命の短縮を承諾する患者の明示の意思表示がある。 記事には「現実的には積極的安楽死を実施するのはほぼ不可能」と書いてある。 たいがいの場合は、3に示されている「他の代替手段」が見つかるからだ。 そこには医療サイドの事情もあるとのこと。 「終末期の延命治療はどうしても高額医療になります。 患者本人には特定医療費などの保険制度で負担が軽くなりますが、病院側は最新の延命治療をすればするほど医療収入が上がります。 このように、病院経営者に延命治療をストップするインセンティブが働かない仕組みになっているのです。」 最新の延命治療をすればするほど、医療収入が上がる現実がある。 それで意味のある延命ができればまだいいのだが、意識もなく延命されるだけなら、やめてほしいと考えるのは自然なことだと思う。 もちろん、医療収入だけではなく、死を回避するために、医師が他の代替手段を試そうとする気持ちもあると思うし、それは自然なことだとも思う。 周りの家族の気持ちもあるだろう。 それでも、事前の意思表示をすれば、延命はしなくてもいい、というコンセンサスを持ったほうがいいように思う。 命は最も大事、という言葉が日本では全てに優先する。 そこでみんな思考停止するのだ。 いや、必ずしもそうではないとでも言おうものなら、周りから袋叩きにあう。 みんなそれが怖いのだ。 国会の予算委員会ででまだモリカケ問題をやっているが、いつまで続けるのだろうか。 100兆円を超える予算を審議せずに、何をやっているんだろうか。 こちらの方が、予算と関係があるし、重大な問題だと思うのだが…。 |
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