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2018.07.15 Sunday
公務員の効率化
東京の女児が虐待を受けて死んでいたという事件。
その事件だけでなく、児童相談所がいまだにFAXでやり取りしていた、という。 折しも、名前だけは大層な「世界最先端IT国家創造宣言・官民データ活用推進基本計画」が発表された。 お隣の韓国やデンマークでは行政のIT化は進んでいると聞く。 生産性が低いと言われ、労働人口が減る日本、効率化を図って公務員の数を減らし、ちゃんと稼げる人たちを育てないといけない。 税金を使う人を増やしてはいられないのだ。 日本はようやくマイナンバーが出来て、IT化を進めようというところ。 近所に市役所の出張所があるが、そこは結構IT化が進んでいる。 市民への直接のサービスに限っているからだろう。 それでも、行政のIT化は遅れている。 引っ越しをしたら転出届、転入届を別々に出さないといけない。 全国同じシステムにしていたら、または互換性があれば、どちらか一つに出せばOKのはず。 国は地方に影響を及ぼすくせに、肝心のシステムの互換については何も言わない。 前にも書いたが、いまだに「いろは順」で並べているものもある。 これは地方ではなく、年金事務所だ。 友人がアルバイトをしていて、驚いたということだ。 それはそうだろう。 いろは順に並べる意味など、どこにあるのだろうか。 きっとそれがそのままになっている事自体、不要だということだ。 国も地方も、効率化という観点で仕事をしているとは思えない。 市役所に行ったら、たくさんの人が並んで仕事をしている。 本当にあれだけの人がいるのだろうか。 地方公務員は1994年に328万万人いたが、2017年には274万人になったという。 一見減っているようだが、去年の統計では、非正規職員が64万人(実際には任期6ヶ月未満や週勤務時間が20時間以下の人は含まれない)。 94年当時の非正規職員数は、性格な統計が無いようで、10万人程度とすると、ほとんど減っていないということになる。 要は、正規職員を減らして、非正規職員に置き換えただけということだ。 人口が減り、市町村合併も進んだことを考えると、もっと減ってもいいはず。 サービスの内容はさほど大きく変わっていないし、この間にIT化が進んだことを考えると、人員減の努力をしていないと言ってもいいのではないか。 ものを作ったり、新たなサービスをどんどん生み出したりしているわけではないのだ。 きっと、わけのわからない前例踏襲があったり、未だに「いろは順」の資料があったり、きっと誰も効率化に手をつけていないのだろう。 児童相談所のFAXなどカワイイものかもしれない。 もっと真剣にやれるはず。 |
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