考えたこと2

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ハモンドB3
今日はジャズオルガンのライブに行った。
大阪のミスター・ケリーズという小さな店。
ギターの先生もバックで出た。

聞きに行ったのは、70年代に製造中止になったハモンドB3という楽器。
1955年から75年まで20年間生産された。
その1台をライブハウスに持ち込んでの演奏。
ハモンドB3の楽器部は200キロ以上あり、音を出すレスリースピーカーという大きなスピーカーボックスが50キロほどあるという。

レスリースピーカーは、スピーカーにモーターが入っていて、上でホーン型のスピーカーが回っている。
スピーカーが回って、音にうねりを出すのだ。
回る速さは楽器側でコントロールしているらしい。
もちろん、スピーカー部にも真空管が何本もあった。

浜田恵子というオルガニストによると、楽器の中も真空管のかたまりみたいになっているという。
トーンホイールという円周がサイン波上に波打っている円盤をモーターで回し、電磁ピックアップで音を出す仕組み。
エレキギターと同じだ。
ハモンドB3には91枚のトーンホイールが入っている。
スイッチを入れて、それらが回転を始めて安定するのに時間がかかるから、なかなか音が出ない。
まるで家具のような楽器。

しかし、ライブが始まるとすごい迫力だった。
うねる音が響いてくる。
いろんな音が出る。
ドローバーというレバーを調節しながら弾く。
アナログな楽器と友だちになって、使いこなしていた。

圧巻だったのは、アンコールのジョージア・オン・マイ・マインド。
歌うようなオルガンだった。
あの音はハモンドでないと出ないんだろう。

ああいう音を聞くと、生きていてよかったと思う。
心に響く音だった。

音は単なる空気の振動だが、あれは魂の振動だ。

ハモンド、万歳!

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