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2017.08.20 Sunday
中国の奥地
パナソニックの社長が中国の内陸部を視察したとのこと。
中国の内陸部というと、以前なら外国人が行くことは出来なかったし、沿岸部と比べると近代化が遅れているという状況だったはず。 もちろん、貧しいところだ。 でも、貴陽市というところにはアップルが中国初の巨大データーセンターを作って、中国全土のiPhoneのデーターを集め、いろんなサービスをしようとしているらしい。 それにつられたのか、その他の世界的企業が進出する予定とのこと。 行政サービスはまるごとクラウド化しようとしている。 スゴイ話だ。 沿岸部がいろんなコストが上がり、内陸部に目をつけたということか。 安い労働力やインフラを求めて、ハイエナのように進んでいくのがアメリカ流資本主義。 今あるものを変えて作り直すより、なにもないところにイチから作ったほうが早いし、安いということだろう。 重慶ではスマホのアプリで移動できる配車サービスは当たり前で、既に電気自動車のシェアサービスが始まっているとのこと。 変化のスピードはアメリカよりも早い。 持たざる者の強みだ。 中国は産業を国家社会主義的に進めていく。 高度成長期の日本のようだ。 人々は若いし、人口も多い。 これからは中国の時代になるかもしれない。 西側が自由というものに普遍的価値を見出し、民主主義という政治システムで世界を制覇したと思ったのが1980年代。 象徴的だったはベルリンの壁の崩壊だ。 それから30数年経って、民主主義にもほころびが見え始めている。 国という単位をどうするのか?ということだ。 欧州では国という単位をなくすことで、戦争を繰り返さないようにしようとした。 今は一応国はあるが、人と物の行き来は自由だ。 その中で、EUに付かず離れずだったイギリスが離脱を表明した。 アメリカのトランプ大統領は、移民の制限を提案している。 やっぱり国という単位が大事だと思う人たちが出てきたからだ。 EUとアメリカという二つの勢力が、ほころびつつある。 それに対して、中国はどんどん強くなっている。 しかし、中国では、自由という価値は低い。 一党独裁という体制は堅持されている。 このままいって、価値観の衝突は起こらないんだろうか。 それが心配だ。 |
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