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2017.08.17 Thursday
死後の世界
果たして死後の世界はあるのか。
だれも一度死んで生き返った人はいないから、聞いてみることもできない。 したがって、これは答えのない問いになる。 死後の世界を信じているという人は、よく夢枕の話をする。 亡くなった人が、夢に出てきてお願いをしたとかいう話だ。 ぼくの知り合いは、おじいさんがなくなってしばらく後、夢の中に出てきて、杖を持っていくのを忘れたから、持ってきてくれと言ったとのこと。 そういえば、木の枝を削って上手に作った杖が2本ほどあって、それを思い出して持っていってお墓の後ろに挿しておいた。 そしたら、もう出てこなくなったということだ。 それ自体は本当だろう。 でも、それを思うのは自分だから、死後の世界がある客観的な証拠にはならない。 だからといって、それを嘘だと決めつけることもできない。 決めるのは本人だからだ。 小林秀雄が言っていたが、科学では解明できないことを信じないというのは、よくない態度だ。 謙虚にそれを認めることが大事だという。 それが真の科学的態度かもしれない。 70年代は、そういうものを信じることが非科学的だとされた時代だった。 その後、だんだんとそれが薄れ、今はそんなことはない。 ポストモダンというのかもしれない。 一つの価値に縛られなくなった。 若い頃、そんなことは別にどうでもいい、自分には関係ないと思っていた。 でも、だんだんと自分にも関係があるという年齢になってきた。 最近はどうなんだろうかと思う。 人間とは、本当に自分勝手なものだ。 これを書いている時に、アマゾンのプレイリストから、ちょうど「アローン・アゲイン」が流れた。 よく聞いていると、後半の歌詞は父が死に、母も死んだという歌だ。 そして、「ぼくも、ビルの上から身を投げよう」という歌だったのか。 ずっと何となくいいメロディだと思って聞いていたが…。 こういう偶然が何となく身にしみる。 まあ、今のところは、死後の世界はあるかどうかわからない、としておこう。 |
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