考えたこと2

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EV普及の壁
電気自動車(EV)がこれからは主流だと思っていたが、普及には大きな壁があるようだ。
内燃機関からの切り替えということだけではない。
それは業界内の問題だ。
それを乗り越えたとしても、コストとエネルギーの問題があるというウォール・ストリート・ジャーナルの記事があった。

コストの問題とは、今のEVにはいろんな公的資金がつぎ込まれているということ。
補助金がなくなれば、EVの値段は上がり、内燃機関とは勝負できないのが実情らしい。
エネルギー問題というのは、EVそれ自体はCO2を出さないが、電気を充電するためにCO2を発電所が出しており、火力発電所で作られた電気なら、結局CO2はハイブリッド車の方がマシという研究結果もあるらしい。
マツダも似たようなことを言っていた。
本当だとしたら、困ったものだ。

そして、石油の採掘技術が進歩し、シェールオイルみたいな新しい石油も出てきた。
石油価格が高騰するという前提なら、EVは有望だが石油はそんなに値段が上がらないという。
ややこしい問題だ。
いずれにせよ、石油は限りある資源ではあるのだが、当面は価格は上がらないという予測のようだ。

EVで空気をクリーンにするためには、原子力や風力などCO2を出さない方式で発電する必要があり、石油が高騰しないとEVの値段が高すぎるということだ。

結局、EVが普及するためには、補助金はなくさないといけないし、電気エネルギーの作り方を変えないといけない。
経済的には石油の値段が上がらないといけない。
そういう意味では、マツダの「当面はエンジンの効率改善に全力を挙げる」という戦略もわからなくもない。
目先のエコを考えると、EVがいいのは事実。
でも、電気を作るために石炭やLPガスを使っていては、あまり意味がない。

よく考えたら、電池というのはどこかで作ったエネルギーを貯めておくものであって、エネルギーの作り方を規定するものではない。
温暖化対策には、エネルギーの作り方を変えないといけないのだ。
中国はEVシフトを早くして、その分野で先行者利益を得ようと考えているんだろう。
だから、原発をどんどん作ろうとしているということかな。

しかし、日本で電気自動車の普及の記事を見ると、たいていは充電スポットのインフラやバッテリー性能(航続距離)などが上がっていて、トータルでCO2がどれだけ削減するかというような視点ではない。
さすがアメリカ。
マクロな視点で見ると、WSJの言っているような問題もあるということだ。

まだまだエンジンの未来は明るいのかもしれない。


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