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2017.08.12 Saturday
専門家は誰だ
この頃ニュースを見ていると、専門家と称する人たちが出てくる。
たいがいはどこかの大学の「◯◯に詳しい✗✗教授」というような肩書で話している。 まるで、その人の意見が専門家全体の意見のように取り扱っている。 ここにもニュースの劣化があると思う。 だいたい出てくるのは、あまり聞いたことがない大学。 学部の名前も長いものが多い。 伝統的な法学や経済学、工学というようなものではなく、災害のことなら防災ナントカ学部とか、外交のことなら、国際コミュニケーション学部とか…。 文字数の少ない学部名では専門がわからず、学部名で選ぶからそうなるんだろう。 しかし、学部の名称が伝統的でないところは、だいたいは苦しい大学であり、募集が苦しいから学部名を変えて受験生にわかりやすくしている。 そういうところの先生は、ニュースで問い合わせがあったりすると、親切に答えてくれるんだと思う。 大学もそういうことを推奨しているんだろう。 宣伝にもなるから。 結局はニュースを流している局の意見に合うものを、専門家の意見として流している。 1人の専門家(もどき?)の意見を、「専門家はこう言っています」と報道する。 専門家の選択の基準や業績などは全く明らかにされない。 時々、ほんまかいな、というようなことを言う「専門家」もいる。 だいたい、そういうときに出てくる「専門家」は、60歳をはるかに超えているように見える。 とても、海外の最新動向などをおさえているとは思えない。 だから、単に「◯◯に詳しい専門家」と紹介した場合は、話し半分で聞いたほうがいい。 だいたいは当たり障りのないことしか言わないが…。 ◯◯という著書を書かれた✗✗とか、本当に視聴者が知っているような専門家なら別だ。 でも、そういう人はなかなかつかまらない。 単に「専門家」と紹介されたら、その意見は局の意見だと思ったほうがいい。 あたかも、それが正しいと言いたいのだ。 そういうことに騙されないように。 |
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