考えたこと2

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第四の権力
南米かどこかからヒアリというのが来て、ちょっとしたニュースになった。
昆虫もグローバル化の影響を受けて、いろんなところに出没するようになった。
船積のコンテナに入って、長い船旅をして来るのだから、生命力は強いんだろう。

毒性があるらしく、噛まれたら痛いとのこと。
刺された人の記事によると、クラゲに刺されたような痛みだったとのこと。
噛まれたら、最悪の場合はショック状態になる場合もあるが、それは環境省によると1〜2%。
適切な処置をすれば死亡は防げる。
ネットによると、蜂に刺されたことがある人は要注意(アナフィラキシーショックを起こすから)という記事もあった。

南米が原産だが、フロリダやテキサス、中国、オーストラリア、東南アジアあたりにもたくさんいるとのこと。
温暖化も伴って、どんどん勢力を拡大している。
スズメバチ科のアリで、毒もそれに近いらしい。

もちろん、防疫の観点から担当の役所には頑張ってもらいたい。

しかし、最近のマスコミを見ていると、報道に冷静さを欠くような気がする。
事実を伝えるのはもちろんだが、どう伝えるべきかという「編集」の観点はないのだろうか。
恐がることを煽るよりも、正しく恐がるべきだ。

今の日本、マスコミも含めて平和ボケしているから、セアカコケグモの時もわりとセンセーショナルなニュースになった。
もっと冷静に、噛まれたらどうしたらいいのか、日本のアリを間違えて殺さないようにとか、科学的に説明するメディアはないのだろうか。
死亡の原因はアナフィラキシーショックであり、どういう点に注意しないといけないとか、そういう報道はなく、あの拡大されたアリのスライドが映される。
大きくても6ミリらしいから、あの画面に拡大されたものにはスケールを入れるべきだ。

それよりももっと恐がらないといけないことがあるのではないか。
財政の問題など、もっと報道しないといけないのではないか。
そういうまともな視点のマスコミがなくなったような気がする。

大衆の娯楽だったテレビは、若い人たちをYoutubeに取られて、年寄りの娯楽になった。
必然的にニュースも年寄り向けになる。
本来はワイドショーなどは、ネットで情報が取れない人たちに、世の中の情報を与える役割だと思うが、井戸端会議の域を出ない。
情報弱者=高齢者であり、その人たちにもっと数値に基づいた、科学的な知識を与えないといけない。
ヒアリの場合なら、死亡率は1〜2%という数字だ。

今の財政の問題を語ろうとすると、どうしても高齢者には耳に痛い話になる。
でも、それを敢えてしないから、今の状態になった。
8月から保険が変わるというニュースの裏側に、どれだけの債務があって、それは将来世代の負担になっているとか、若い人は社会保障の負担がどんどん大きくなっていっているとか、そういうことは伝わらない。

これでは「ペンは第四の権力」ということにはならないぞ。


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