考えたこと2

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銀二貫
銀二貫 高田郁 幻冬舎時代小説文庫

NHKでやっている土曜時代劇「みをつくし料理帖」が面白いので、元となる小説の作者、高田郁の本を実家で借りた。
この「銀二貫」というのも2014年にテレビ化されていた。
また再放送しないかな。

「銀二貫」というのは、大阪の寒天商が天満の天神さんに寄進しようとして持っていたお金。
それがひょんなことから、京都で主人公を助け、大阪に連れ帰り、丁稚として使うためのお金に化ける。
口うるさい番頭や気のいい丁稚仲間、寒天職人などに育てられ、一人前の寒天商になっていく主人公。
途中何度かの火事があり、焼け出されたりするが、二十数年を経てようやく銀二貫を天満の天神さんに寄進できるようになるという話。
もちろん、寒天を使った料理屋の娘とのロマンスもある。
なかなかいい本だった。

この高田郁という人は、もともとマンガの原作者をしていたとのことで、絵になる小説を書く人だ。
大阪が舞台ということもあり、馴染みのある地名が多かったからかもしれないが…。

作中の料理は必ず自分で作ってみる、ということらしい。
解説に書いてあった。
そういう研究熱心さが小説の中にも現れている。

それにしても、新しくできた文庫は字が大きい。
ページ数の割にはすぐに読める。
文字の量が半分とは言わないが、だいぶ少ないと思う。
老眼対応だ。

若いころに読んだ文庫本は、今よりももっと字が小さかった。
日本全体がまだまだ若かったんだろう。
ページ数を減らして、紙の値段を安くして、本を出すという文庫の位置づけもある。
ネットで調べると昔は文字フォントが7.5ポイントだったとのこと。
それが今は9.25ポイントまで大きくなっているらしい。
時代小説など、高齢者の方が読者が多いから、ページ数が増えて値段が上がっても字を大きくする方が江手に取ってもらいやすいということだ。

やっぱり字が大きいと読みやすい。

時代は変わったなあと、時代小説を読んで思った。


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