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2017.04.09 Sunday
月は自転している
昭和のテレビには、権威があった。
NHKであろうが、民放であろうが、あまり関係なかった。 今のような「バラエティ」と言われるような番組はほとんどなかった。 「ワイドショー」も今のように朝から夕方まで、バカみたいにずっとやっているようなことはなかった。 テレビの言うことは正しかったし、テレビに出ている人はだいたいエライ人だった。 昨今はお世辞にもそうではない。 あろうことか、間違ったことを堂々と言う。 5日に放送されたフジテレビの番組の中で、「月の裏側が地球から見られない理由は、月は自転をしないため」という内容が放送されたとのこと。 すぐにネット上でツッコミがあり、おかしいという声があがった。 フジテレビはすぐに「スタッフの確認不足から生じたミス」という説明したらしい。 でも、番組の中で誰かが気づかなかったのだろうか。 出演者はもちろん、たくさんのスタッフがいたはずだ。 その中の誰も気づかなかったんだろうか。 「スタッフの確認ミス」というのはあまりにも情けない。 世の中理科離れと言われているが、テレビ局で働く人はたくさんいるはず。 それらの人たち、全員が間違いに気づかないのはオカシイ。 中には気づいた人もいるのではないかと思いたいが…。 でもそれほど理科離れは深刻なのかもしれない。 月はもちろん自転している。 自転してないなら、いつも同じ面を見せるはずがない。 それは知識の問題ではなく、考えたらわかることだ。 そこまでフジテレビの知性のレベルが下がっているということだろう。 昔のテレビマンが見たら嘆くのではないか。 |
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