考えたこと2

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就活前倒し
経団連がまた8月選考開始の予定を2ヶ月繰り上げて6月にする、という記事が出た。
実質的には経団連に入っていない外資系や中堅・中小の企業がそのころに選考をたくさんやっているから、ということで、経団連加盟企業の意見を組み入れたのだろう。

当たり前だが、今年は8月〜9月にたくさんの内定辞退が出たらしい。
それはそうだ。
経団連加盟の大手企業の選考結果が出たら、それまでに保持していた内定は辞退するに決まっている。
十分予想できたことだし、中堅・中小の会社も仕方ないと思っているのだろう。
そう簡単に学生の大手志向は変わらない。
いくら中堅・中小の魅力を伝えても、やっぱり名前を知っている会社に行きたいという学生がほとんどだろう。
親も一部上場企業、ということで行かせたいと思っている。
こうなることはみんながわかっていた。

でも、忘れてはならないのは、大学側の意見だ。
大学は、3回生の12月に説明会解禁では、勉強ができない、と言った。
せめて3回生の間は勉強に集中し、4回生になってから就活、ということだったはずだ。
少なくとも、いろいろ意見はあっても大学の総意だったはず。

しかるに、大学は何をやったかというと、11月から学内に企業を呼び、業界研究をさせたという。
説明会が学内のセミナーに変わっただけ。
企業側は秋冬にインターンシップという仕掛けを作り、早いうちに学生の囲い込みを図った。
1日や2日のインターンシップ。海外では恥ずかしくて、そんなものをインターンシップとは言えない。
ほとんど選考試験のようなインターンシップさえある。
だから、大学もそれにどんどん行きなさい、という指導をする。
要は自分の学校だけがよければいいのだ。

結局大学は学生に勉強などさせたくないのだ。
勉強をするくらいなら、ちゃんと就職してほしい、ということだ。
それは、まさしく今の大学が勉強の価値を全く認めていないということだ。

今年は夏から秋に就活するから、卒論に割く時間が足りないということも予想されていた。
でも、おそらく卒論で落ちて留年するような学生はほとんどいないだろう。
結局ほとんどの先生も、卒論の価値を認めていない。
3回生で単位を取りきり、4回生は卒論だけ、という学生がほとんど。
理系ならまだ実験等あるが、文系は実質大学は3年で終わる。
4年目は卒論だけ、という状態なのだから、力を入れようと思えばいくらでも入れられるはずだ。
でも、先生もサボりに慣れてしまったのだろう。

一部の大学関係者まで、今年度の就活に文句を言っている。
いったい、誰がこの状態を望んだのか。

いったい、大学とは何なのか。
これなら就職予備校と言われても仕方ないと思う。

まともな大学人なら、8月以前に選考を行うのはやめてほしい、という声明を出すべきだったと思う。

出しても、同じことだと思うが、そういう声を出すことが大事なのだと思う。

文科省の役人も何もしない。
しかし、今回のドタバタで一番情けないのは、大学だろう。

これでは、ダメだ…。


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