考えたこと2

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組み体操
うちの子供の運動会以来、小学校、中学校の運動会に行ったことがないが、運動会の最後に行う組み体操はエライことになっているらしい。

八尾の中学校では10段のピラミッドが崩れ、骨折者が出た。
去年は4人、一昨年は2人が骨折とのこと。
土地柄、祭りに一生懸命になるところだし、親や先生も気合が入っていたのだろう。
何人か骨折しても、よくやった、ということだ。

でも、日本中で運動会の組み体操がどんどん高くなっているらしい。
タワーやピラミッドがそれにあたる。
骨折者も多く、段数を規制すべきだという意見が出ている。

ぼくが小中学校の頃も組み体操はあったが、そんなに高いものはなかった。
タワーなどなく、ピラミッドも3段だった。
息子たちの小学校時代は、思い出すと高くなっていたと思う。
タワーの5段くらいはあったかもしれない。

ただ、その時思ったのは、アナウンスも含めてやけに盛り上げるなあということだった。
ドラマ性を持たせて、盛り上げるというやり方。
否が応でも、盛り上げるぞ、という感じだった。
それは、ちょっとぼくらの時代とは違う。
結局、生徒に達成感を味わわせたい、ということで、盛り上げるのだろう。

でも、達成感を一番感じているのは、指導した先生や親ではないか。
生徒の側がそれほどの達成感を感じているとは思えない。
もちろん、段の上の方の生徒は別だが、たくさんの段の下の方の生徒はどう思っているだろうか。
何人もけが人を出してまで、どうしてこんなことをやるのか、と思っていないだろうか。
あるいは、自分も目立つ上の段に行きたい、と思っていないだろうか。

だからこそ、アナウンスなどでドラマ性を盛り上げる。

結局、不必要に高い組み体操でクライマックスを盛り上げ、盛り上がったところで運動会を終えるのが、達成感を得る大人たちだろう。
高い組み体操は、大人のエゴでやっているのだと思う。

小さな達成感でもいい。
段の低い組み体操をいくつも作れば、小さな達成感を得る子どもがたくさんできる。
全員で一つの物を作ろうとするから、不要に高いものになる。
ちょうどいい高さがどこになるのか、それはわからないが、9段や10段は高過ぎるだろう。

小さな達成感をたくさん味わうところが学校だと思う。
その積み重ねが自分を肯定する気持ちにつながる。

よく考えてみてほしい。
年に1回の達成感のために、そんなに危ないことをやるのか。
それをやって達成感を求めるのは、先生や保護者ではないのか。

それよりは、小さな達成感を持ち帰ったたくさんの子どもを家庭で労ってやる方がいいのではないか。

適度な高さの組み体操に戻すべきだ。
大人のエゴはもうやめよう。





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