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2015.10.06 Tuesday
ゲートボール
ゲートボールというと、高齢者のスポーツ。
でも、最近はあまりやっているところを見ない。 日経ビジネスに記事があったが、ゲートボール連合が96年に統計を取りはじめた時、57万人いた会員は12万人に減っている。 実際、ゲートボールのプレイヤーが一番多かったのは91年らしい。 その当時は愛好者が200万人いた、ということだ。 皮肉なことに、健康寿命が伸びたから減ったということらしい。 確かに、年寄りは元気になった。 ぼくが会社に入った頃、定年退職する人を見て、本当に年寄りだと思った。 それは自分が若かったからかもしれない。 でも、あれから35年ほどで、高齢者は元気になった。 昔の60歳は今の65歳、いや70歳と同じくらいかもしれない。 だから、ゲートボールをしなくてもよくなった。 ゴルフやテニスなど、自分がやっていたスポーツを継続する。 さらに、高齢者の娯楽が増えた。 ゲームセンターに行く高齢者もいるし、スポーツジムに行く高齢者もいる。 女性はジムをフルに活用している。 朝から来て、ウォーキングをし、ダンスをして、筋トレ、ストレッチ、そしてプール。 その間にジム友達とロビーで食事をする。 帰るのは3時くらいだろう。 それなら、ゲートボールなどやっている暇はない。 学ぶところも増えた。 大学では生涯学習の講座をやっているし、カルチャーセンターの類も多い。 やろうと思えば、シニア英会話もあるし、お金さえあれば、留学もできる。 90年当時とはだいぶ高齢者を取り巻く環境は変わった。 ある意味、高齢者が生きやすくなっているのだろう。 国をあげて、そういうふうに持っていったともいえる。 高齢者ビジネスというものもある。 そんなこんなで、ゲートボールは姿を消した。 ゲーム自体がもめ事を引き起こすという側面もあったらしいが…。 時代は変わった。 あと10年、どう変わるだろうか。 ここから先、お金はなくなるし、高齢者の増えるペースも今までにないほど早い。 どういう社会を作ればいいのだろうか…。 これは難しい。 |
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