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2012.10.28 Sunday
キンドルとネクサス
iPadやアンドロイドに代表されるタブレット型端末が増えてきた。
ウィンドウズ8もタブレット用のOSだ。 CSIという海外ドラマのラボでも、紙の書類ではなくタブレットの画像で情報をやりとりしている。 実際、紙の代わりとなると、タブレットになるだろう。 ジョブズは頑強に今のiPadの大きさ以外はダメだと言った。 iPad miniという小さな端末は、ジョブズが生きていたら出さなかっただろう。 ジョブズの頭の中には、紙の書類の代替品というビジョンがあったのではないか。 アメリカのレターサイズはほぼA4と同じだが、miniはそれよりもかなり小さい。 一方、キンドルとかネクサスという端末がある。 これはアマゾンとグーグルが出したもの。 特徴としては、値段が安いこと。 iPad miniが2万8千円もするのに、キンドル、ネクサスは2万円を切る値段。 こちらは紙の代わり、という発想はない。 大きな携帯、という感じ。 端末の仕様は見劣りしない。 最先端の機器と言っていい。 なぜ安いのか。 それは売った後取り戻すこと仕組みができているからだ。 アマゾンの端末は、当然アマゾンで買い物ができるし、電子書籍を読む仕組みができている。 日本の書籍もかなり増えている。 音楽もアマゾンで買って、端末で聞くことができる。 だから、端末は安くていい。 一方、グーグルの端末もグーグルのいろんなサービスが使いやすくなっている。 グーグルのメール、カレンダー、ドキュメント作成、ストレージなど。 グーグルの収入源は広告だ。 サービスされるアプリには広告が入る。 だから、端末は安くていい。 こういう仕組みを作られると、ハードだけ作っている日本のメーカーは苦しい。 ソニーや東芝のタブレットはどうしても値段が高い。 同じような仕様でも、安くできない。 アマゾンやグーグルは原価を割って出しているのだろう。 後で儲けることができるからだ。 日本のメーカーはものづくりは得意だ。 しかし、ものと何かを結びつけるのは苦手だ。 日本の電子産業は今や素材メーカーが元気になっている。 iPadやキンドル、ネクサスといった機器の中に、日本の技術が生きているのだろう。 何とかソニーやシャープ、パナソニックに頑張ってほしい。 |
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