考えたこと2

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労働組合
今の労働組合は、資本家と労働者という対立構造の中にいるとは思えない。

どちらかというと、資本家側のような気がする。
といっても、日本では資本を持っている資本家という感じではない。
もともと、株式会社はお金を株という形で集め、大きな会社はそれを持ち合いして分散しており、階級闘争的な意味での資本家という経営者は少ないと思う。
しょせん、どちらも雇われの身なのだ。

今の日本の状態を何とかしようと思うと、雇用の流動性を上げないといけないと思う。
クビ切りがしやすく、また切られても次の仕事が見つかりやすい世の中にしないといけない、ということだ。
そこでややこしいのが、正社員の存在。
今や労働者の1/3が非正規社員。
ここの壁を守っているのが、一つは労働組合だろう。
若い人が雇えない理由の一つも、そこにある。
国家公務員の新卒を4割も減らすのは、まさに組合の存在があるからだろう。
きっと仕事がなくて、窓際にいる定年前の年寄りもいるはずだ。
そういう人が組合に守られて、若い人が仕事に就けないというのはよくない。

労働者の中に、非正規社員は入っていない。

組合員の中に入れていないのだ。

組合の趣旨からすると、非正規でも労働しているのだから、組合員になってもおかしくない。
ここに派遣とか請け負いとかいうシステムがある。
必然的に、社員と一線を画した扱いになる。

ぼくが会社に入った時は、もう労働組合はストをやるような組合ではなかった。
業種によってばらつきはあるだろうが、入った時には数年前にストをやってそれが最後と聞いた。
組合は総評系ということだったので、そんなに左翼バリバリではないにしても、ある程度は左翼的な考え方の人が組合をやっているのかと思ったが、そんなことはなかった。
労使協調というヤツだ。

春秋は組合員の集会があるが、そこでの口癖は「先行き不透明」だった。
先行き不透明だから、ボーナスも要求値以下で妥結する。

先行き不透明だからこそ、もらうものはもらう、という考え方ではない。

結局、企業内組合は、ほとんどの会社で長期的なことを考え、経営側のいうことを聞くようになったと思う。

それが今の組合。

一時は日本的雇用がすばらしい、と言われた時期もあった。

年功序列、終身雇用、企業内組合の3点セットがそれだ。

今やそれが成長の足かせになっている部分がある。

これも何とかしないと…。



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