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2012.01.18 Wednesday
震災に思う
1月17日は阪神大震災の日。
去年の東北の大震災もあって、今年はそちらの方への激励もされた。 今でも、朝の6時前に起きたあの地震のことは忘れられない。 中には地震の後、人災もあったと思う。 官僚機構の弊害もあったと思う。 しかし、もっと大きな災害がある。 今の年金だ。 1960年当時、若い人11人で65歳以上の人を一人支えていた。 今は3人ちょっとである。 制度は1960年あたりの数字で設計している。 それでお金が余り、厚生年金会館や国民宿舎、福祉施設などが建てられた。 こうなることは15年以上前からわかっていたことだ。 11人で支えてもらった一人と、3人ちょっとで支えてもらっている一人に、同じ年金制度を適用できるはずがない。 こういう状態が震災のように起こったなら、仕方がない。 しかし、どう考えても予測可能な事だ。 それをようやく何とかしようとしている。 政治家というのは、既得権者が四の五の言っても、未来を考えてちゃんと決断出来る人の事を言う。 みんな老人の票が欲しいから、年金制度改革に反対するひとばかりで、本当の政治家はいない。 これは震災などに劣らぬ人災だ。 若い人が気の毒だと思わないのか。 日本人は震災などが起こったときに、暴動も起こさず、たいしたものだ、と言われる。 それは美徳だと思う。 しかし、今の状況をみて、若い人が黙っているのが不思議である。 国民年金は払わない、という無言の抵抗をしている人はいるが、大多数は黙って払っていると思う。 その状態にあぐらをかいて、厚労省の犯罪的行為は続く。 これでいいのか。 |
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