考えたこと2

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家路
遠き山に日は落ちて
星は空をちりばめぬ…

ドボルザークの「家路」だ。
この曲は、学生時代のキャンプファイアーの定番曲。
明るい曲だが、微妙なメロディでもの悲しい感じがするのが特徴。
キーがCだったら、Gdimという不思議な響きのコードがその感じを出している。

これも文語調の歌詞。
今の人は歌うのだろうか。
ボーイスカウトでは歌っていると思うのだが…。

「心軽く」という歌詞は「心かろく」と読んでいた。
「いざや楽しまどいせん」というところがクライマックスなのだが、この意味がわからないだろう。(ネットで歌詞を調べると、「楽し」が「楽しき」となっているが、ぼくは「たのし」と覚えている。)
「いざや」の「や」と「まどいせん」の「せん」が係り結びだと思う。

「まどい」も今は死語になった。
まどいは団居と書いて、輪になって座るという意味だ。
さあ、楽しく輪になって座りましょう、というのが、「いざや楽しまどいせん」になる。

ぼくらの頃は、ワケがわからなくても、何となく歌っていて、長じるにつれて意味がわかった。
古文を習うと解読できる。
同じ日本語でも、こんなに違うのか、と思った。

毎度書いているが、この文語体、響きがいさぎよくて好きだ。

遠くの山に日は落ちて
星は空をちりばめた
今日の仕事をやり終えて
心軽く休憩すれば
風は涼しい今夜
さあ、楽しく輪になって座ろう

こんな歌詞になったら、風情がない。
やっぱり文語だ。

遠き山に日は落ちて
星は空をちりばめぬ
今日のわざをなし終えて
心軽く 安らえば
風は涼しこの夕べ
いざや楽し まどいせん

この歌は、キャンプファイアーの終わりに歌う。
暗い闇の中で消えゆく炎。

そこでこの歌を歌うと、どういうわけか泣けてくる。

そんな名曲。


| | 音楽 | 22:57 | comments(0) | trackbacks(0) |

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