考えたこと2

2024.9.24から、今までhttp:で始まっていたリンクが、https:に変わります。申し訳ありませんが、リンクが見られないときは、httpsに変えてみてください。
CALENDAR
<< April 2025 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
+RECENT COMMENTS
+CATEGORIES
+ARCHIVES
+PROFILE
+OTHERS
科学研究費
科学研究費というのがある。
科研と略されるのだが、これが実際にどんなものか知っている人は少ない。

毎年応募して、採択されれば何年間か研究費がもらえる。
その使途はかなり細かく指定される。
人件費、備品、出張費、…。

どうやって審査するか。
このあたりはいい加減に見える。
実績のある組織、実績のある人、そういうのが効くようだ。

2年ほど前に調べ物をしていた時に、ある機関が科研費をとって、海外から何人も呼んで、大シンポジウムを行ったという記事が見つかった。
おお、これはちょうどよい…、とその報告書を探したが見つからない。
もう1年も前に行われているのだ。
なぜないのか…、オカシイ。
さっそく記載されている機関の電話番号を回して問い合わせた。
すると、それはWebのどこそこに出ているとのこと。
見ると、数行のコメントが書いてあるだけだった。

ある機関というのは、有名国立大学の付置機関である。

科研というのは、税金だ。
私企業が儲けた金でやっているのではない。
皆さんが稼いだオカネを使ってやっている。
ところが、やっている方にその自覚が全くない。
だから、1年も前の報告書が出ていない。

こんな事が許されるのか…、と不思議な気がした。

科研について詳しい人に聞くと、報告書を科研に出さなくてもよい、ということらしい。
どこかの学会誌に出してくれたらいい、ということになっている。
そのフォローはしない。
それが通常になっている。
なぜか?…それはフォローするのが大変なのと、それをフォローしたら科研の予算がはけないからだ。

平成21年の予算は1970億円。
採択数は5万件。1件当たり約250万円。それ以外に基盤研究とか、若手研究とかいろいろメニューがある。

それをいいことに、大シンポジウムが行われ、その成果は何も残っていないのだ。

独立行政法人日本学術振興会がやっている。
ホームページを見ると、こう書いてある。

科研費は、人文・社会科学から自然科学まで全ての分野にわたり、基礎から応用までのあらゆる独創的・先駆的な「学術研究」(研究者の自由な発想に基づく研究)を対象とする「競争的資金」であり、科学技術・学術審議会科学研究費補助金審査会及び(独)日本学術振興会科学研究費委員会の審査を経て、その配分を決定するものです。

本当に成果がちゃんとあったかどうか、確認作業すらしない。
そんなことをしたら、手がかかって大変だからだ。
それでお金を払う。
確認をしないくらいだから、申請書類の審査もいい加減なものだろう。

これがバラマキでなくて何なのか…。

全部が全部とは言わないが、もうちょっとちゃんとやるべきだ。


| | 考えたこと | 00:45 | comments(0) | trackbacks(0) |

コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://hdsnght1957kgkt.blog.bai.ne.jp/trackback/233961
トラックバック