考えたこと2

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科学と空気
新型インフルエンザが流行っている。
国内でも海外渡航経験のない人が感染したという。

これだけグローバルに人が動いていれば、そんなことも起こる。
検疫をどれだけ厳しくやっても、鎖国でもしないかぎり、感染は止められない。
アメリカから来る人の検疫をしても、来日時に潜伏期であればOKだろう。
そして、国内で発症し、誰かにうつしてちょっと微熱があるなあ、という間に帰ってしまえばそれまでだ。

アメリカではもう普通のインフルエンザ(今までの型)の感染力が強いやつ、ということで市民生活を普通に送っているという報道もある。

さっきも言ったが、これだけ往き来があって、止められるハズがないのだ。

でも、国は海外発生期と国内発生期に分けて、今は海外発生期という位置づけ。
今日の午後にも国内発生期にレベルが上がるかもしれない。

役所のいうことは、基本的には「〜した方が望ましい」というもの。

外務省としては、「渡航は十分に注意して下さい」とかいう表現。

それをおもんばかって、いろいろな組織が、いろいろな対応をする。
メキシコへの出張は禁止とか、アメリカから来た人は受け入れを遠慮するとか…。

こうなると日本人の悪いクセで、過剰反応が出てくる。
どこからが過剰かというと、それはそれで難しい。

でも、決定に関しては、組織ごとにその風土が関係する。
風土というのは、長い時間で醸成されたモノであり、それは強固なものだ。
おまけにその風土は組織の中にいる人には、「当たり前」であり、疑いがない。

「ここからだけは、感染者を出せない」と「科学的には意味がない」

こういう議論が平行線になる。

これを山本七平は「空気」と呼んだ。
この「空気」がみんなの考えを縛り、第二次大戦へと突入していったのだ。

その「空気」はまだまだ生きている。

それも、いろんなところで。

それを意識して、生きていった方がいいゾ…と思う。

二度とマチガイを起こさないために。


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