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2008.09.13 Saturday
スペリング
Dreams come trueという映画を見た。
カリフォルニアの黒人少女が、スペリングコンテストに出るという映画。 彼女の中学校はダウンタウンの中学校。 スペリングコンテストというのは、日本でいうと漢字検定のコンテストみたいなもの。 学校の代表に選ばれた生徒が、ステージの上で一人ずつ順番に審査員から難しい単語を言われ、そのスペルを答える。 一つ間違えたら、その場で失格。 スペリングが大好きな亡くなった父親に似て、才能のある子だったが、簡単にはいかない。 母親の反対、コーチである近所の大学教授との人間関係、州大会に勝ち、有名になったことで離れていく友だち…。 それでも、それらを乗り越えて、ワシントンDCの全国大会に行く。 DCからのテレビ中継に町中の人たちが歓声を上げる。 厳しいルールだ。一度言ったスペルは言い直せない。 こんな大会があるのかと驚いた。 決勝戦の最後は、残った二人の対決。 超難関のラテン語系の単語、ギリシア語系の単語…信じられないような単語が出てくる。 最後の25問の超難関単語を順番に答えていく。 クライマックスの場面はすばらしい。 映画だからこそ描けるものだ。 安物のドラマみたいに、なんでもセリフだけで説明などしない。 太宰治は、世の中には本人にしかワカラナイ真実があり、それを描くことができるのは小説だけだと書いていた。 それは、映画にも言えると思う。 映画にしか描けない真実がある。 いい場面だった。 |
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