考えたこと2

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来なくなったちり紙交換
ちり紙交換というのは、どうなったのだろう。

ポーリュシカ・ポーレの音楽をかけて来ていた、古新聞・古雑誌の回収、ちり紙交換…というやつが最近来ない。
「古新聞、古雑誌、ぼろ切れ、ダンボールなどがございましたら…」というおなじみのアナウンスだ。
あれは、どういうわけか、ロシア民謡のポーリュシカ・ポーレをかけていたなあ。あの曲が耳に残っているのは、ちり紙交換のおかげ…。

こないだ、バイクの中古ありませんか?というのが回ってきていたのを聞いて、ふと気になった。

wikipediaで調べてみると、古紙の回収価格が下落したので、あまり見られなくなったとのこと。
90年代に下落したそうだ。

当時よりもリサイクルという言葉は一般的になったので、古紙の量が増えたということか。
供給が増えると、価格が下落するという経済の基本法則が働いたのだろうか。

しかし、あの頃に比べると、企業などでの再生紙の利用は進んでいるし、名刺にも「この名刺は再生紙で作っています」などと書いているところが増えているし、需要も増えているはずだから、そんなに下落するのも腑に落ちない。

調べてみると、古紙の相場は上がっている。

http://www.koduka.co.jp/souba.html

中国やアジアでは紙の需要が高まっており、ゴミ処理場から古紙が盗まれるというような事件もある由。

それなら、なぜちり紙交換が来なくなったのだろう?

平成1年の衆議院会議の決算委員会の記録によると、草川委員という人が通産省への質問の中でこんな事を言っている。
・消費者が白い紙を好むので、トイレットペーパーには古紙を使わなくなった。
・新聞の軽量化(配達が大変なので)で古紙の利用率が下がった。

結局声高にリサイクルを唱えても、自分が買う時には白いのがいい…という事なのか。

どうも、古紙を集める経費が上がったことや、古紙の相場の変動の激しさなどが、「ちり紙交換」の商売を成り立たなくさせてしまったようだ。あんまり大手のちり紙交換業者というのはいなかったのかな…。確かに古くからある商売でもないし…。

でも、一方で古紙は需要が高まり、日本の古紙は品質がよいので、一大輸出産業になっている…という記事もあった。

結局どうなんや?というのが今日の答え。

ちり紙交換は、古紙の分別の面からも、回収率を上げるという面からも、良いことだったのに、なくなった。

どうも、不思議なことが起こっている。



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