考えたこと2

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銀行
昨日の話の続きで思い出した。

父は銀行嫌いだった。
潰れかけた会社に来た、銀行出身の役員と馬が合わなかったのかもしれない。

バブルが崩壊し、不良債権が問題になっている時も、銀行の自己責任を批判していた。
もちろん、国民全体がバカだったのだが、銀行という産業の意味を銀行自身がわかっていなかったと思うし、ぼくも責められて当然という気はする。(今も変わっているとは思えない。)

高校時代、政経という授業があった(今もあるのかな…社会科は複雑になってしまってよくわからない)。
Y先生という、今から思うとかなり左よりの先生が担当だったが、先生は毎回誰かを担当にして、事前に与えたテーマを発表させていた。
ぼくは「信用の創造」というのがあたり、確か銀行の役割について話をした。

「信用創造」をwikipediaから引用すると…
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銀行は預金を受け入れ、その資金を誰かに貸し出す。その過程で信用創造は発生する。以下は、そのプロセスの例である。

A銀行は、X社から預金1000円を預かる。
A銀行は、1000円のうち900円をY社に貸し出す。
Y社は、Z社に対して、900円の支払いをする。
Z社は、900円をB銀行に預ける。
この結果、預金の総額は1900円となる。もともと1000円しかなかった貨幣が1900円になったのは、Y社が900円の債務を負い返済を約束することで900円分の信用貨幣が発生したことになるからである。この900円の信用貨幣(預金)は返済によって消滅するまでは通貨(支払手段)としても機能する。このことはマネーサプライ(現金+預金)の増加を意味する。

さらに、この後B銀行が貸出を行うことで、この仕組みが順次繰り返され、貨幣は増加していく。このように、貸出と預金を行う銀行業務により、経済に存在する貨幣は増加する。
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この過程で銀行が貸し出す先(借り手)に信用がなければ、貸してはいけないのが銀行の役割だろう。
貨幣という公共物を扱う(そういう言い方が成り立つのかどうかわからないが…)産業だから、その見極めをするのが銀行の努めでもある。
それを忘れて、それ自体は何も生み出さない「土地」というものに、バカみたいにお金を注ぎこんだのが、バブルの一つの要因だと思う。
信用創造できない先にお金を注ぎこんだ結果が「不良債権」だ。

説明が長くなった。

ぼくも銀行がキライということが言いたかった。色々な理由をつけてはいるのだが、根底には父のうらみごとを聞いたことがあるのかもしれない。
今となってはわからない。
自分自身で色々なリクツをつけてしまっているからだ。

でも、やっぱりこれも刷り込みなんだろう。

銀行関係の人、ゴメンナサイ。





| | 考えたこと | 22:39 | comments(2) | trackbacks(0) |

コメント
銀行員は役人と紙一重です

ちなみに私も銀行は好きではありません

T社も好きではありません。この辺の事を是非書いてください!
| Northfield | 2007/07/11 1:55 AM |

銀行員は役人と紙一重…そうなんでしょうね。

ぜひ一度横田浜夫(元横浜銀行の人)の「はみ出し銀行マン」シリーズをお読みください。
すごく面白いシリーズです。
銀行を知るためには格好の本だと思います。

T社のこと、また稿をあらためて書かせてもらいます。

ちょっと生々しいので…。

| suzy | 2007/07/12 12:52 AM |

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