考えたこと2

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原油が安い
ありがたいことに、原油の値段が下がっている。
ガソリンも一時はリッター200円に行こうかという勢いだったのに、今や130円を切っている感じ。
日本の経済にとっては、追い風が吹いているといえるだろう。

まあ、ハイブリッド車や小型車の売上が落ちたりする懸念はあるが、エコの意識も上がってきたからさほどでもないと思う。
アメリカの好景気も、原油が安くなったことが一因かもしれない。

プーチンのロシアは苦しいだろう。
ロシアが復活したのは、エネルギー産業が押し上げたのが大きかったんだと思う。
ちょっと前まで石油を売って、外貨を稼いでいたのだが、それが激減したからだ。
1バレル100ドルだったのが、40ドルまで下がったら苦しいのが当たり前。
年間5000億ドルの輸出のうち、半分が飛んでしまったという感じらしい。

きっかけは、シェールオイルなどの新しい石油資源の採掘がアメリカでできるようになってきた、ということだろう。
当初、採掘の技術が必要でコストが高い、と言っていたのが、バレル100ドルなら十分競争できるということで、どんどん採掘が進み、コストが下がった。

それで困ったのがサウジアラビアに代表される従来の産油国。
石油が高いとシェールオイルの開発が進むから、値段を下げようということで、採掘量を増やした。
いったいどれくらいの石油が地下に残っているのかわからないが、とにかく量を増やして値段を下げる、という戦術に出た。
それはISにとっても、収入源が減るということで、打撃になっているらしい。
まあ、従来のアラブの産油国の王族などにとっては、こちらも都合がいい。
ということで、ロシアの空爆もあって、ISの力も弱まっているんだろう。
ロシアは、早くISを潰して、石油の価格を上げたいのかもしれない。
プーチンはKGB出身だし、何でもやりそうだ。

おまけに、今回のサウジとイランの緊張。
これで紛争でも勃発すれば、一気に石油の値段は上がるかもしれない。
ひょっとしたら、KGBが絡んでいるのかも、と思いたくなる。

結局、従来からの産油国であり、採掘コストが安いサウジアラビアが体力勝負に出ている、ということだろう。
地下に眠っている石油がどれだけ残っているか、ということだ。

石油の埋蔵量については、もうピークは過ぎた、という説がある。
石油を掘り始めて、もう80年ほどになる。
限りある資源だとわかっていても、まだまだ大丈夫だと思ってきたが、いつまで持つのだろうという段階だ。

結局、脱石油はいつかはやらないといけないのだろう。
それが、原子力なのか、水素なのか、はたまた再生可能エネルギーなのか、それはわからないが…。

原油が安い間に、先のことを考えてエネルギーをどうするのか、考えておかないといけないなあ…。

| | 考えたこと | 20:18 | comments(0) | trackbacks(0) |
自動運転車の仮規制
カリフォルニアでは、グーグルをはじめ、もう自動運転車の販売を視野に入れている企業もある。

そのため、去年の12月に車両管理局は自動運転車の仮規則を発表した。
路上を走る車は、交通法規を守らないといけない。
それをどうするか、という仮規則。

それでは「ドライバーがハンドルを握っているかどうかに関わらず、交通ルールを順守する責任は乗車している人にある」となっている。

結局、自動運転車の問題は、事故を起こした時に誰が責任を取るのか、ということだ。
自動運転車を作った会社が取るということではないぞ、ということを仮規則は示している。
やっぱり、乗っている人に責任がある、ということでなければいけない。
ぼくもそう思う。

となると、自動運転車の最終目標である、運転できない人を車が運ぶというフェーズはまだ無理だということになる。
最初はそれでしかできないだろう。

果たして、最終的には運転免許を持っていない人だけで自動運転車に乗れるようになるだろうか。
それは今の道路状況では無理だろうと思う。
その車が追突したり、人をはねたりした時に誰も責任を取れないだろう。
だから、やっぱり免許を持っているドライバーが責任を取らないといけない。

しかし、レーンを区切って、そこには人が入れないようにして、自動運転車だけにしたら、可能性はある。
自動運転車が普及するためには、道路インフラの改変もついてまわるんだろう。

現状でグーグルが開発している自動運転車には、ハンドルもブレーキもついてないという。
スゴイ自動運転車だ。
人はいっさい運転に関われない。

さすがに、それはダメ、という仮規則。

ほんとに自動車の電子化が加速してきた。
家電のショーにも自動車が出てきて、カーエレクトロニクスがもてはやされている。

パナソニックや日立、ソニーも自動車の部品に参入している。

技術的には車を運転していて居眠りしそうになったら、人工知能が話しかけてくれて、眠気をマシにするおということも可能になった。

要は、いつやるか、ということだ。

そのために仮規則をいち早く作るところが、アメリカだ。
それが、アメリカの好景気を生んでいる。
日本の役所は様子見だろうし、国会議員もそういう立法の必要性を感じていない。

そこを変えないとダメなんだろう。

変えるのは、今でしょ、ということだ。

| | 考えたこと | 00:05 | comments(0) | trackbacks(0) |