考えたこと2

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芋がゆ
今日は終戦記念日。

亡くなった父は、この日は「敗戦記念日」というべきだ、と小さい頃毎年言っていた。

この日は、芋がゆを食べるというのが小学生の頃まで続いた。
サツマイモを入れたかゆだ。

それを食べながら、戦時中はこんなに白いごはんではなかったということと、こんなにサツマイモが入っていなかったということを聞いた。

白いおかゆの中に、サツマイモの黄色が鮮やかだった。

塩をかけて食べると、けっこうおいしかった。

ぼくが中学のころだから、昭和45年くらいを境に、その年中行事もなくなった。

最後に食べたのは、8月15日が日曜日の年の昼ごはんだったと記憶している。
「あの日は何曜日」というページで調べると…昭和46年だった。
14歳だったのか…。

流行語で見ると、昭和44年が「エコノミックアニマル」「全共闘」、昭和45年が「三無主義」「ウーマンリブ」、昭和46年が
「経済大国」「脱サラ」というような世相。

1970年(昭和45年)にゼロックスが「モーレツからビューティフルへ」というCMをやった。
それを見ていて、父が何か言ったと思うのだが…、思い出せない。

「エコノミックアニマル」と言われとるんやなあ…というような言葉は聞いた覚えがある。

父の世代は、今では昭和ヒトケタと言われ、青春時代を戦争で過ごし、戦後の日本の成長を支えた世代だと思う。
その父が、「モーレツからビューティフルへ」というCMを見て、「エコノミックアニマル」という言葉を聞き、どう思ったのか…それはわからない。

でも、その頃から我が家の年中行事である「芋がゆ」はなくなった。

日本が豊かになったからかもしれないし、20年ほど働いてきて、これからはビューティフルでなければ…と思ったのか、それとも「敗戦」にこだわることがバカらしくなったのか…、それはわからない。

ぼくらの世代には、8月15日にそんなことをする家庭がたくさんあったはずだ。

それを伝えることが可能だとは思わない。
今さら、芋がゆを食べて、その意味を話してもしかたない。
ぼくらはそれを直接経験していないからだ。

それでも…と思いつつ、新聞の一面を見る。

第二次大戦とはなんだったのか。

せめて、どことどこが戦ったのかくらいは、日本人なら知っておいてほしいと思う。

これは高望みだろうか…。




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