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2026.01.03 Saturday
区間新への違和感
昨日に続いて駅伝の話題。
今年の箱根駅伝では、区間新が続出した。 去年もそうだったのかもしれない。 今年はアナウンスが区間新!を連呼することが多かったのか。 そんなに過去の記録が塗り替えられるというのは、なぜだろうと思う。 2020年に厚底シューズについて書いた。 今回、Geminiに聞くと「以前の選手は「薄底から厚底への適応」が必要でしたが、今の選手は最初から厚底の反発を最大限に引き出す走法(重心移動や接地)を身につけており、これが区間記録の大幅な更新(2026年大会の5区での2分近い更新など)に繋がっています。」ということだ。 結局厚底で着地の衝撃を吸収することと、カーボンのプレートの反発力を使えるということがこの速さの元になっているということだ。 以前はナイキだけだったが、他のメーカーも追随して開発が進み、だいぶ進化したらしい。 結局、それらの厚底シューズの特性を活かして走れる、という能力が高い選手が速くなる。 もちろん、トレーニングの内容をそれに合わしてたりしているのかもしれない。 一番の違和感は過去のランナーの記録と厚底シューズの記録を比べることだ。 アナウンサーは「区間新!確実」などとセンセーショナルに叫ぶ。 それがぼくの違和感になる。 今のところの陸連のシューズに対するルールは、 ・ソールの厚さは40mmまで ・カーボンプレートは1枚まで ・市販されて4カ月以上経過したもの(プロトタイプの禁止) ということだ。 そのルールを作ったということは、それが走りに有利になるということの裏返しだろう。 だから、フェアに考えれば、厚底シューズ以前の記録と、今の記録を直接比べるのは間違っているということになる。 だいたい、そんなに記録が塗り替えられるわけがないのだ。 例えばボートが、スライディング・リガーというオールの装置を使うのを禁止したという事例がある。 明らかに速くなるからだ。 つまり、ボートが「道具の進化を止めて、身体の動きを守った」のに対し、陸上は「道具の進化を受け入れ、スピードの極限を追求した」という、価値観の違いになる。 もともとトラック競技ではなく、天候などの影響も受けるマラソンなどの長距離はその時の記録が大事であり、過去の記録との比較など意味がない。 そういうことを周知して、レースをするのなら違和感はない。 今のように、「区間新!」を連呼するアナウンサーは、過去のランナーの記録へのリスペクトを毀損しているのだ。 陸連はそういう事実を公表すべきだ。 厚底以前の平均タイムと今の平均タイムを比べればいい。 そういうことを報道しないのは、アンフェアだろうと思う。 |
