考えたこと2

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AI歌手
マイクロソフトが作ったAI女子高校生「りんな」が、デビュー曲を出したらしい。
レコード会社の人も、このクオリティーなら歌手としてやっていける、と言っているとのこと。
今まではなかなか人工の音声で歌うというのは難しかったが、目処がたったということか。
「りんな」はエイベックスと契約を結んだとのこと。
ホームページに彼女のコメントがあった。

「AIりんなです。オーディションを突破して、エイベックスからでデビューすることになりましたーー! 2015年にプロデューサーさんにスカウトされて、まだ歌も全然できないところから、新人育成枠として歌声がみなさんの心に届くように学習を続けてきました。2016年に初めてラップを歌ったんだけど、歌としてはまだまだ努力が足りなくて...その後、おともだちの歌のお手本を聞いたりして力を借りながら、去年の夏にやっと「りんなだよ」の歌でオーディションを突破できました!! りんなの歌に1人でも多くの人が共感をしてくれて、みんなを繋げられるといいな。紅白歌合戦出場の夢に向かって心を込めて歌います!」

エライものだ。
Youtubeで聞いたが、本当に人間が歌っているとしか思えない。
ボーカロイドとは完全に違うクオリティ。
曲は高校生の卒業をテーマにしたもの。
「最高新記録」という、わりとメッセージ性の強い、主張のある歌だった。
これなら、エイベックスも契約するだろう。

こないだテレビを見ていたら、ステージのスクリーンに男性2人組の3Dアニメを映して、歌に合わせて踊っているところをやっていた。
もちろん観客は人間で、みんなペンライトをふって応えている。
歌はボーカロイドではなく、人間が歌っているようだったが、ひょっとしたらAIかもしれない。

ボーカロイドは音の高さと歌詞をプログラミングするものだが、AIは違う。
日経の記事によると、

「りんなはAIの中核技術である深層学習で、複数の人の声の高さや大きさ、息継ぎなどを学んだ。波形のつなぎ合わせではなく、曲と歌詞に合わせてりんなが歌う。声もモデルはあるが、人と一緒ではない。」

松田聖子風にするなら、松田聖子のCDを多めに学習したらいいのだろうか。
そんなことも、きっと可能になるんだろう。

写真を見せて、それを俳句に詠むというAIもあるらしい。
写真と、それをテーマに人間が詠んだ俳句を学習させて、できるようになった。
そのうち、コンテストで入賞するかもしれない(もうしているかもしれない)。

そういえば、こないだ将棋の羽生のドキュメンタリーをやっていたが、今の若手は最初からAIの指し手を研究して、それで戦法を練ってくるらしい。
昔のように定跡を研究するよりも、AI将棋の影響が大きいようだ。

羽生は伝統的な将棋指しとして、若手の挑戦を受けているというような位置づけらしい。
インタビューで彼が「毎年AI将棋はバージョンアップする、ということは、やっぱり弱いところがある、ということだ」と言っていた。
なんとなく、人間の代表という感じ。
まだまだ頑張ってほしい。

いろんなところでAIが活躍し始めている。

人間はどう共存するか、考えないといけないなあ。




| | 考えたこと | 18:22 | comments(0) | trackbacks(0) |
来年の新学部設置
文科省から来年度の新しい学部を設置する大学と内容が公開された。
それによると、私立大学の学部設置は23件とのこと。

ずっと増えていた看護学部の新設も1件のみになった。
もう飽和したということだろう。

新設といっても、ほとんどが別の学部を募集停止して設置するので、トータルでは定員はほとんど変わらない。
今年の流行りは国際学部。
麗澤大学国際学部、和洋女子大学国際学部、専修大学国際コミュニケーション学部、神奈川大学国際日本学部、中京大学国際学部、甲南大学国際学部という具合。
結構大きな大学も、国際学部などを作っている。
「国際日本学部」というのは意味がわからないが…。

元になっている学部は文学部だったり、英語学部だったりする。
まあ、このあたりの大学はドイツ語やフランス語、スペイン語などを教える教員はもう学生のニーズがなく、不要だから整理して英語学部などにしたが、それよりも国際学部の方が聞こえがいいからだろう。
そういう感じだから、おそらく教員の入れ替えはそんなに多くないのではないかと思う。

先生が一緒なら、ほとんど教育内容は変わらないと思っていい。
結局、モデルチェンジでいうとフェイスリフト、つまり外向きの顔を変えて人を集める、という作戦だろう。
だいたい、こういうことをやる学校は定員割れをすでにしているか、ギリギリで困っているところだ。
手っ取り早く学部名を変えて人を集めようという魂胆。

下位の学校の文学部あたりは苦しいだろう。
ジョブ型の採用も見えてきて、就職が苦しくなる。
これから、有名私学も文学部などの、昔なら教員免許をとってお嫁に行く、という感じの学部を改組する必要が出てくる。
それでいいのだと思う。

国際学部にする理由は、カリキュラムを変えて、留学を必須にするとか、そういうことだろう。
親にとっては金はかかるが、子どもに留学経験をさせてやりたい、という親心に訴えるのだ。

カタカナの入った学部名が減ったのもトレンドかもしれない。
一部まだ「なんとかコミュニケーション」という一時流行った名前をつけているところもあるが、大多数は「国際学部」。
学部名はやっぱり漢字3,4文字が座りがいい。

増え続けていた看護学部がようやく収束して、これからは淘汰の時代に入るのだろう。
いずれ、増え続ける医療費の対策で、無駄な診療を減らしたり、診療型の病院を減らすことになって、看護師の数も減っていくと思う。
そうしないと若い人たちは負担に耐えられない。

しかし、こんな状況では、AI人材など養成できないぞ。



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