考えたこと2

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空気
現代は距離感が難しい時代だ。

人との距離感がわからない人が増えたのかもしれない。
いや、距離感に敏感になったのかもしれない。

人によって、また相手によって好みの距離感が違う。

だから、「空気が読めない」というようなことが気になるのだろう。
「空気が読めない」というのは、結局「空気が読めた」と思っている人たちの主観の問題だ。
場の空気などというものは、いいかげんなものだ。
だいたい、「空気が読めない」と思っている連中は、本当に空気が読めているのか。

空気を大事にするあまり、言えないことも出てくるだろう。
場の空気を気にするからだ。
そうなると、今度は逆に場を空気が支配してしまう。

山本七平によると、そういう空気が支配して、第二次大戦が起こった。
その上、負けるとわかっている戦いにどんどん人をつぎ込んだ。
最後は特攻というわけの分からない戦術で、貴重な人をなくした。

それらの原因が、「空気」だ。

KYなどと言われて、「空気を読め」というが、それが必ずしもいいとは限らない。
誰でもが空気を読んだら、また本当に具合悪いことが起こっても、誰も何も言えなくなるぞ。

だから、空気を読めない人や、空気を読まない人を大切にしないといけない。

そういう人が、いざというときに社会を救うのだろう。



| | 考えたこと | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) |
ハードディスク
職場のパソコンが調子悪かった。

時々、急に電源が落ちたり、いきなりブルーの画面が出たり、どうも怪しいなあ、と思っていた。
サポートに電話をしてみてもらったが、どうもハードディスクがやばい状態になっているとのこと。
それなら、ハードディスクを入れ替えよう、ということになった。

ところが、その機種のハードディスクはメーカーに頼むとなかなか入らないという。
何故かと聞くと、タイの洪水の影響らしい。
発生からだいぶ経つが、まだ洪水の影響があるのか。
たしかに、店に行ってもなかなかない。
USBの外付けのハードディスクならあるが、安い内蔵のタイプは見つからない。

仕方がないので、ネットで探して、ようやく入手した。

金曜日に頼んで、日曜日着で送ってもらい、月曜日職場に持って行って、火曜日に直った。

それにしても、タイの洪水の影響がまだまだ残っているとは、びっくりした。
調べてみると、タイはハードディスクの一大生産地だった。
影響は世界に及び、アップルもその例にもれないという。

NECのリストラと関係があるのかどうかは知らないが、パソコンのメーカーも大変だ。
いろんなモノが、世界で一番効率的な場所で作られる。
それが集積すればするほど、大量に作られるし、値段も安くなる。
そうしてパソコンは安くなったが、大きな落とし穴があった。
一ヶ所でつくると、そこが何らかの被害に遭うと、他の部品が揃っても、製品が作れない。
サプライチェーンが切れてしまう。

だから、東北の震災も、タイの洪水も大変なことになった。

阪神大震災の時にも同様のことが起こり、メーカーは分かっているはずだったが…。
それだけ、コストダウンの魅力は強いということだろう。

供給を二ヶ所にすれば、どちらかがちょっと高くなる。
当然ながら、一番安い部品を集めて作らないと、一番安くはならない。
供給リスクを抑えるためには、コストを我慢しなければならない。

そんな当たり前の事を忘れる。
それが、天災だ。


| | 考えたこと | 00:16 | comments(0) | trackbacks(0) |