考えたこと2

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眠狂四郎
柴錬というと、言わずと知れた柴田錬三郎。

ぼくが読んだのは、眠狂四郎シリーズ、源氏九郎颯爽記、岡っ引きどぶ、英雄三国志あたり。
時代物ばかりだ。

映画やテレビでやっていた、眠狂四郎シリーズは知っている人が多いと思う。
1978年に亡くなっているから、ぼくが読んだのは亡くなる直前からか…。

この人はもちろん戦争を経験している。
だから当時の文壇の人たちには、何となくお上を信用しないという雰囲気があった。

それを表しているのが、眠狂四郎。
何ともいえない虚無感を醸し出している。
とても強い剣士で、生まれはバテレンとの混血で、放浪の生活をしている。
正義感を感じさせず、無慈悲ですらあるが、でも強い。

円月殺法という剣法で敵をやっつける。
なぜ、刀を回すのか、不思議だ。
たしか、下から上に回していたと思うが…。
回している間に、相手が催眠効果を与えるというような感じだった。
テレビでは田村正和のシリーズを見た記憶がある。

こういう一癖あるヒーローは、今は流行らないのだろう。
この時代、もっと熱血で前向きな正義漢が求められている。

でも、柴田錬三郎が眠狂四郎を書いた1950年代は、こういうヒーローの気分だった。

いつか読みなおそうと思っている。
置いてある文庫本を探そうかな。


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