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2024.05.20 Monday
ピックと音色
ここしばらく、ギターを単音でなく、6本の弦を同時に鳴らすカッティングの音が気になっていた。
どうも音が濁る。 ぼくはちょっと前から尖ったピックが気に入って使っている。 先の丸いピックよりも、音が立つような気がするからだ。 ただ、カッティングをしたときに、どうも音が潰れたような感じになる。 なんとなく、ピックが気になっていたのだが、今日のレッスンでピックの違いで音が変わることがわかった。 先生はジム・ダンロップという会社のピックなどを使っているのだが、先が丸いもの。 というか、みんなが使う先の部分を使わず、持つ方の出っ張りで弾いている。 その方が面積が広いので、強く弾けるということだ。 その、先生のピックを借りて弾いてみたら、全く音が違う。 これは本当にびっくりした。 ちょっと違うどころの話ではない。 本当にカッティングの音が揃っているのだ。 同じ形で厚みが0.7mmのものと、0.9mmのものを比べたが、その違いよりもぼくの持っている尖ったピックと形の差が大きかった。 びっくりして、そのことを話すと、先生もいろんなピックを出してきて、楽器屋に行ってピックを見ていると欲しくなるものがある、という話をしてくれた。 ピックの沼は深いそうだ。 材質の違い、形の違い、厚みの違いなど、3つの要素があって、それに加えて滑り止めの処理がしてあるとか、持つところに小さな穴がいくつか空いているものとか見せてくれた。 ピックは比較的安くて、音の変化に直結するから、凝りやすい。 なかには、ピックを箱買いして、それを全部削って使っている人もいるという。 尖らしているのか、丸くしているのかはわからないが、研究した結果なのだろう。 ただ、ギター弾き以外の人たちにはあまり理解されない。 奥さんに「何枚買うねん」と言われるとのこと。 帰ってすぐにピックを色々出してきて、弾いてみた。 単音を弾くときに良いものと、コードカッティングをするときに良いものとはやっぱり違う。 1曲の中で、使い分けるのは難しい。 もちろん、弾き方の上手下手が大きいのだが、それぞれの弾き方で最良のピックがあるのだろう。 今の尖ったピックはしばらくお休みすることにした。 やはり尖っている分だけ、深く弦に当たって、カッティングのときにスムースな音がしないからだ。 ピック道は奥が深いぞ。 |
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