考えたこと2

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CDのミヤコ
家の近所のモールにあるCDショップがこの夏に閉店した。
ミヤコという名前。
調べてみると、楽天で通販ショップを出しているが、実店舗は京阪神に7店ほど。
本社は大阪にある。

音楽というと、昔はレコード屋さんだった。
小遣いをもらうと、それを持ってレコード屋に行ったことを思い出す。
シングル盤一枚買うのにも、だいぶ時間がかかった。
どれがいいか、と思いつつ選ぶ。
当時のレコードはなかなか捨てられない。

それがCDに変わったり、レンタルショップに変わったりした。
今やそういう店舗は苦しい経営になっている。
どこで買っても同じものは、通販で買う人が増えたからだ。
そういうぼくも、ここ数年CDはアマゾンで注文している。

近所のモールは主に3つのビルでできているが、生鮮食料品や日用品の売り場以外は苦しいと思う。
近々、専門店街はマンションに改装されて、店舗はなくなるという噂も聞いた。
そういえば、店舗が空いているところも増え、その代わりにできてるのは、いつでもやめられるようなリサイクルショップだ。

昔子どもを連れてよく行った屋上はなくなったし、食堂も減った。
その代わりに1階にコンビニができている。
よく行っていた喫茶店も閉店した。
今は踏切を渡って、ドトールまで行かないといけない。

これじゃあデフレになるわけだと思う。
みんなお金を使わない。

Wikipediaによると「日本レコード商業組合加盟店舗数は1992年(平成4年)の約3200店をピークに、2010年には約700店まで減少した」とのこと。
実にピーク時の3/4が閉店している。
同じようにCDレンタルの店舗も減っているのが実情。

これからはモノだけを売っていたらダメだろうと思う。
モノ+アルファの何かが必要だ。
そこに行けば何かがあるとか、仲間がいるとか、実際に自分も何かの体験ができるとか…。
そうでなければ、アマゾンに負けてしまう。

自分が加担しているとはいえ、実店舗が減るとなんか寂しくなる。

21世紀の小売業はどうなっていくんだろうか。

| | 考えたこと | 21:42 | comments(0) | trackbacks(0) |
ロング・トレイル
ロバート・レッドフォード主演の映画。
ニック・ノルティが助演でいい味を出している。

1936年生まれのロバート・レッドフォードはもう80歳になる。
若い頃の面影はもうない。
「明日に向かって撃て」でサンダンス・キッドの役をしたのが1969年。
ぼくがそれを見たのは、3本立ての映画館で、封切りから1,2年後だった。

その後何本か主演作を見たが、今回は本当に年をとったと思った。
そういうオジンの映画だから、それでいいのだが…。

役柄は年老いた旅行作家。
もう引退と思っていたが、アパラチア山脈の縦断であるアパラチアン・トレイルを思い立つ。
全体の距離は3500キロ。
妻は一人で行くのはダメだという。
電話をかけまくったが、友人は誰も行かない。
みんなに断られた時に、電話をかけていない友人から電話があり、オレと一緒に行こうという。
若い頃一緒に旅したことはあったが、かなり年をとっており、無理かと思っていたが二人で行くことになる。
そして、山道を歩き始める…、というストーリー。
さすがに、3500キロのトレイルだから、途中町にも泊まる。
アメリカは広い。
毎年2000人ほどが挑戦し、成功するのは10%程度らしい。
この2人もいろいろなトラブルに見舞われ、それを乗り越えていくのだが…。

こういうロードムービー(旅の物語)はいい。
友人役のニック・ノルティはまだ75歳だが、ちょっと太っていて、顔のしわは少ないが、レッドフォードよりは歩くのがしんどそうだ。
本当に山道を歩いているのだが、見ていて心配になる。

人生という旅は、いくつになっても続くという希望が持てる。

最後に主人公がワープロを前に、"A Walk in the Woods"と打つ。
ずっとこの旅の本は書かないと言っていたが、きっと思うところがあったんだろう。

そういう映画。

あの二枚目のレッドフォードも年をとる。
年を取ってもスタイルを維持しているし、元気だ。
でも、80歳。

老いということについて考えさせられる映画だった。


| | 映画・舞台 | 00:04 | comments(0) | trackbacks(0) |