考えたこと2

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「数」はどこにある
最近、「数」というのは、世の中にはないものだ、と気がついた。

子どもにそのことを言ったら、目の前にあったリンゴを指さして、「ここに1個のイチがあるやん」という。
「それは、1個のリンゴで、イチというのはどこにもないやろ、あるのはリンゴだけやん」というと、小銭を指して、
「ここに1円玉がある。これはイチや」という。
「それは、1円玉で、イチはどこにある?」というと、
「わかった。それ以上は聞きたくない」と言って去っていった。

「数」を書いたものはたくさんある。
値段表や番号表など。でも、それは数字であって、「数」ではない。
物差しの目盛りに1、2と書いてある。それも、目盛りとして書かれたものであって、「数」ではない。

純粋な1とか2とかいう「数」はどこにもないのだ。

それは、人間の頭の中にしかない。

「数」が人間が生まれる前からあったのか、それとも人間が作り出したものなのか、それは難しい。

でも、「数」は地球の上では、人間しか持っていない。

だから、「数学」が大事なんだろう。この歳になってわかった。
人間の頭の中にしかないもの・・・最も人間らしいもの、「数学」を教えるのは、計算ができるようになるためだけではない。
人間らしい思考ができるようになるために、やるんだと思う。

数学の教科書に、そういうことも書いておいてほしかった。


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