考えたこと2

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走る凶器
昭和の時代、交通事故が多かったころ、自動車は「走る凶器」と言われた。
内閣府の資料で、交通事故死傷者数を自動車保有台数1万台当たりでみると、昭和43年の619.8人から、一貫して減少を続け、平成3年には130.6人になって、29年には71.3人という数字。

自動車の関係する死傷者はほぼ9割減ったということだ。
おそらく、これからも自動車の安全装備は進歩し、死傷者は減少すると思う。
技術の進歩や道路の改修などで、死傷者は激減したのだ。

ぼくが最近歩道を歩いていて怖いと思うのは、電動アシスト自転車だ。
みていると、アシストしないで自走しているものもある。
明らかに原動機付自転車(原付)を同じものだ。

当初はアシスト率と速度が決まっていて、24km/h以上はアシストしない、ということになっていた。
それは今も変わらないが、明らかに規格を外れたものもある。

規格では、
・搭乗者がペダルをこがないと走行しない構造であること
・アシスト比率が人の力:電動力が最大で1:2であること
・24km/hまでアシストしそれを超えるとアシスト機能を停止すること
などが定められている。

規格外れのものは、当初は売っていなかったと思う。
国産のヤマハとパナソニックあたりのものだけだった。

ところが、通販で業者が増えたのと、国産に対して安い外国製(主に中国?)が入ってきて、おかしくなったように思う。

国民生活センターでインターネット通販されている電動アシスト自転車を調べた結果

「10銘柄中9銘柄でアシスト比率が道路交通法の定める上限値を超え、基準に適合していなかった。うち6銘柄は、その上限値を大きく超え、人の力をほとんど要さずに一定の速度まで加速していた」

「10銘柄中7銘柄には押し歩き補助機能と類似した機能が搭載されていたが、いずれも乗車した状態で作動してしまい、基準に適合していないと考えられる。
表示についても調査しており、すべての銘柄で、購入した販売サイトに、自転車として道路の通行が可能である旨を明示、もしくはそれをほのめかす表現があった。

3銘柄の取扱説明書には、24km/hを超えるアシスト機能を停止する速度が記載されていたほか、その速度の変更方法に関する記載があったという。国民生活センターが公開した実験動画では、44km/hまで達し、「原付きより速い」という事例も紹介している。

また、すべての銘柄にバッテリーとバッテリー充電用の充電器が付属していたが、7銘柄では電気用品安全法のPSEマーク等が正しく表示されていなかった。」

ということだった。

誰がどう考えても、法規に適合しない製品を売っている。

昭和の時代に「走る凶器」といった言葉を作ったマスコミは、今度は電動アシスト自転車に対してその言葉を使ってほしい。

実際、どう見ても高齢で反射神経も鈍っている年寄りが、そんな自転車に乗って歩道を走っていると、本当に走る凶器だと思う。
そんなものに乗っているから、ヘルメットが必要なのだ。

国土交通省や警察はどうなっているのかと思う。





| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:13 | comments(0) | trackbacks(0) |

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