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2023.07.14 Friday
丸の内サディスティック
椎名林檎の「丸の内サディスティック」がやりたいというリクエストがあり、ある意味で有名なこの曲を練習してみた。
「有名」というのは、この曲のコード進行が「丸サ進行」と言われ、J-Popでよく使われると言われているからだ。 ジャズの人たちは、「Just the two of us」進行と言ったりする。 どちらも同じような進行なのだが、「Just the two of us」の方が先だからだろう。 キーがCで「丸の内サディステック」を見ると、FM7ーE7ーAm7ーC7というのが基本になる。 ちょっとミステリアスでダークな感じもあるし、明るい感じもあって、「おっ」と思わせる。 そんな雰囲気がいいので、意識をしているかどうかは難しいが、使っているのだろう。 「丸の内サディスティック」ではイントロからこの進行が繰り返される。 だから「丸サ進行」という名前がついたのかもしれない。 この進行の最後のC7の手前にGm7を入れると、さらにおしゃれな感じになる。 キーがCでGm7ーFM7が出てくる曲は多い。 一瞬転調した感じも出て、J-Popにはよく使われる。 また、この曲の歌詞もミステリアスで、ギターを知らないと何のことかわからない部分もある。 ギターの名前の「リッケン620」、楽器屋が多い「御茶ノ水」、アンプのブランド「マーシャル」、ギターのブランド「グレッチ」、エフェクターの「ラット」など、知っている人は知っている言葉が散りばめられている。 内容も、ちょっとアナーキーで退廃的な感じ。 「将来僧になって結婚してほしい」とか、「国境は越えても盛者必衰」など、どういうセンスで言葉を選んでいるのかと思う。 それでも、椎名林檎の代表曲らしい。 たしか、紅白でも歌っていたはず。 なんとも言えない不思議な曲だが、たしかに耳の残る曲だ。 J-Popのスタンダードになるのかもしれない。 |
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