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2021.03.27 Saturday
卒業生
大学に勤めていた時に、大学院の進学の支援もしていて、その時に面倒をみた学生と10年ぶりに会った。
彼女は外部の大学院に行き、臨床心理士の資格をとって、フリースクールで正職員となって働いている。 面白い学生だったので、よく覚えている。 とにかく、臨床心理士になりたいから、大学院に行かないと…、ということだった。 いろいろと他にやりたいことがあって、あまり大学では勉強しなかったとのこと。 それでも、大学院に行きたい、という必死の思いはよく伝わった。 じゃあ、頑張ろうということになって、よく頑張ったと思う。 見事大学院に合格して、それを伝えに来た時「君みたいな臨床心理士が今求められてるんや」と言った。 内向的で根暗な学生が多かった中、彼女は明るくて、いかにもソーシャルワークができそうな学生だった。 だから、「君みたいな…」という言葉が出た。 晴れて臨床心理士になって、非常勤のスクールカウンセラーもやりながら、NPOのフリースクールの運営もやっている。 今日もう一人、4月からフリースクールの運営にかかわる人と一緒に話を聞きに行ったのだが、しっかりと話しもして、感心した。 地に足をつけて仕事をしている、という感じだった。 10年経って、顔を見てわかるかなあと思っていたが、マスクで半分隠していても顔を見たらすぐに思い出すものだ。 ほんとに懐かしかった。 彼女の仕事は経済的には恵まれない。 NPOは給料は安い。 週に1回のスクールカウンセラーの給料がおおきな足しになっているのだ。 それでも、ずっと続けているのは、志があるからだろう。 本当に立派になった。 今日は嬉しい日になった。 |
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