考えたこと2

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9-3÷(1/3)+1=?
朝日新聞の記事。

大手自動車部品メーカーの高卒と大卒の技術者の新入社員に、9-3÷(1/3)+1という問題を出したところ、正答率が4割だった、とのこと。

1980年代の同じ問題の正答率は9割。
ぼくが大学を出たのが、1979年。
ぼくの感触でも、あの当時この問題なら9割は正答するレベルだと思う。

記事によると「中部経済連合会が3日に発表した、ものづくりの競争力についての提言に、能力低下の事例として盛り込まれた」とのこと。

Web上の中経連の報告書によると、「自動車でA地点からB地点まで往復します。行きは時速30km、帰りは時速50km で走りました。この自動車はAB間の距離の往復を平均速度いくらで走行したことになりますか。」という文章題の正答率も80年入社に比べて極端に低いとのこと。
この問題ができないということは、平均の意味がわからない、ということ以外考えられない。

国立大の学生が分数ができない、といわれたのは1999年。
あの頃から、あまり変わっていないのか、それともレベルダウンしたのか…。

きっとこういう事例は枚挙にいとまがないのだろう。

絶対値で成績を見ないから、こんなことになる。
新入生に対して、下位の大学は基礎学力を調べるテストをする。
なんとその結果が業者から偏差値で返ってくるのだ。

これはあきれた。
素点をくれ、というと金がいるという。
一体何ができて、何ができないかを知りたいからテストをする。
偏差値などなんの役にも立たない。
どの問題がどれだけの正答率を持っているか、という視点で見ないといけない。
それができないような仕組みになっている。
やっている会社も、やらせている大学も、何も考えていないのだろう。

こんなことをしているから、正答率が4割になった。
まあ、直接的には小学校・中学校の教育が悪いのだが…。

高校以下はすべからく偏差値だ。
みんながレベル低下すると、偏差値は変わらない。
偏差値は相対的なものだからだ。

もう一度いう。
こんなことをやっているから…。


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